このサイトについて：
このサイトには、1976年から79年にかけて北海道の西海岸をくまなく探し歩いて撮影した鰊番屋（にしんばんや）と鰊漁に使われた船や倉や道具類の写真が掲載されています。鰊番屋に関しては残らず撮影したつもりです。その数は60棟余りになりました。

しかし撮影し始めた時点で、すでに鰊漁が消滅してから20年も過ぎていたため、鰊番屋は海辺に打ち捨てられたまま廃屋になっていました。屋根や壁を失ってかろうじて外観を留めている状態でしたから、形を失ってしまうのはもう時間の問題でした。そうした鰊番屋のなかで運良く保存の手が入ったものは、文化財として価値を認められた、いわゆる”鰊御殿”と形容される結構の豪勢なものだけでした。

しかし撮影した60余棟の鰊番屋のなかには、規模や装飾では劣っていても、興味深いものがいくつもありました。鰊漁の実態を正確に把握するには、それらの存在も無視するわけにはいきません。

文化財的価値がないと見棄てられたもの、鰊御殿のイーメジじゃないと無視されたもの、保存に気付いたときには朽ち果てていたもの、今となっては完全に消えてしまった貴重な鰊番屋の姿がこのサイトに保存されています。

鰊番屋撮影記：
鰊漁の残像を探して

サイトの見方：
＊地図
このページ左上の撮影地一覧（地図）から撮影した場所が概観できます。地図上にすべての撮影地点をプロットしました。

＊撮影リスト
・このページ左側の各支庁名のリンク、または上記地図上の各支庁名のリンクには撮影リストがあります。
・どこの支庁でどんな番屋（倉や道具類も）を撮影したか、番屋名、住所と共にサムネール画像もつけて表示しています。
・番屋には『建造物緊急保存調査報告書 (北海道教育委員会 S47年刊)』をもとにした番屋名、建設年、建築形式、規模のデータが併記してあります。

＊個別の写真
撮影リストにある番屋名等のリンクから、各番屋ごとの外観や内部などが、組み写真で見られます。